おすすめ3大小説 1 「虚構の楽園」 ベトナム戦争後、才能ある女性の葛藤を描く 2 「夏の雨」 ベトナムへの愛と現実の社会との葛藤 3 「つばめ飛ぶ」 とても児童文学と思えない、退役軍人女性の葛藤 キーワードは葛藤(?) ハッピーエンドがありません |
No | 種類 | 書名 | 書店 | 発行年 | 作品・内容 | 著者 | 訳者 | あらすじ | おすすめ |
28 | 文学 | ベトナム短編小説選 | 大学書林 | 1982 | ニャットリンなど自力文団の小説集。ベトナム語付き。 | 竹内与之助、川口健一 | ベトナム語もついてます。 | ||
29 | 文学 | 虚構の楽園 | 段々舎 | 1994 | 虚構の楽園 | ズオン・トゥー・フオン | 加藤栄 | 初めの数ページで、ベトナム戦争後のベトナムの世界の中に引き込まれていくような、すばらしい小説です。 | |
30 | 文学 | 夏の雨 | 新宿書房 | 1992 | 夏の雨 | マー・ヴアン・カーン | 加藤栄 | こんなに祖国を愛しているのに、報われない?。でも主人公のお父さんに救われます。 | |
32 | 文学 | 魔術師 | 紀伊國屋書店 | 1997 | 短編小説集 | グエン・ティ・トゥー・フエ | 加藤栄 | 「魔術師」不仲な両親と一人娘。小さな娘の目からは両親の関係は不可解なばかり。 | |
32 | その他 | トゥイーの日記 | 経済界 | 2008 | トゥイーの日記 | ダン・トゥイー・チャム | 高橋和泉 | ベトナム戦争に従軍して亡くなった女性の日記。年下の恋人のトゥアン君をどう呼ぶか、悩むんだよね(ベトナムでは、普通男ANH(兄)-女EM(妹)だから。 | |
33 | 文学 | ベトナムの民話 | 朝日新聞社 | 1969 | 民話集 | 星野辰男 | 「ヘビの嫁」やさしい娘が、家族のためにヘビと結婚したら、ヘビはすばらしい青年になった。 | ||
34 | 文学 | 愛は戦いの彼方に | 遊タイム出版 | 1999 | 愛は戦いの彼方に ベトナム版からの訳 | バオ・ニン | 大川均 | 戦争を舞台とした幼なじみの2人のすれ違いと悲恋を描くとても有名な小説。 | |
25 | 学術 | ベトナム女性史 | 明石書店 | 2010 | 植民地時代、全国抗戦時代、戦後のベトナム女性 | レ・ティ・ニャムン・トェット | 片山須美子 | ベトナムの女性が、フランス軍やアメリカ軍に対して、蜂起して戦う姿が描かれています。ベトナム女性は強い!ですね。 | ★女性の活動、ザンコン(民工)やナムトット(5つのよいこと)の紹介あり |
35 |
一般 | 安南物語 |
興亜書房 | 1942 | 第1部 安南の伝説(ベトナムの民話) 第2部 安南物語(戦前のハノイ 特に芸人の生活) |
第1部 新庄嘉章 第2部 大屋久寿雄 |
前半はフランス人が採取したベトナムの民話の訳ですが、話の流れや訳がよくて、古いですがとても読みやすくおもしろい。 後半は芸人の生活が主に書かれています。 |
★民話が読みやすい | |
36 | 一般 | 仏印(佛印) |
大日本出版 | 1941 | ハノイ滞在紀行 イラスト付き |
安東収一 | じっくり滞在したようで、ホアンキエム湖の風景など、見て読んでいても楽しいです。 ちょっと「上から目線」だけど。 |
★イラスト付き | |
37 | |||||||||
2 | 文学 | 東南アジア文学への招待 | 段々舎 | 2001 | 変化 | カイ・フン | 川口健一 | 儒学者の娘が貧困のために身を売る話 | |
3 | 文学 | 東南アジア文学への招待 | 段々舎 | 2001 | 年に一度だけの日 | ファン・ティ・ヴァン・アイン | 野平宗弘 | 都会から来た女性が田舎の同窓会に癒される | |
4 | 文学 | 東南アジア文学への招待 | 段々舎 | 2001 | 詩「秋の音」「情緒」 | ルー・チェン・ル/フン・カン | |||
5 | 児童 | ベトナムの昔話 | 偕成社 | 1991 | 貉竜君(ラックロアンクアン)と嫗姫(オウコー) | ラックロンという英雄が化け物退治をして、オーコーと結婚して国を作る話 | |||
6 | 児童 | ベトナムの昔話 | 偕成社 | 1991 | 環剣湖(ホーホアンキエム)のおこり | ホアンキエム湖の神様から剣を借りて、明(中国)と戦う話 | |||
7 | 児童 | ベトナムの昔話 | 偕成社 | 1991 | まぼろしのロイ城 | チャムとベトナムの戦い | |||
8 | 児童 | ベトナムの昔話 | 偕成社 | 1991 | 鬼よけのネウの木 | 鬼と人間の戦い 仏様が人間を応援する | |||
9 | 児童 | ベトナムの昔話 | 偕成社 | 1991 | 猛虎范耳(ファムニー)の話 | 暴れん坊ファムニーが虎にされてしまう | |||
10 | 児童 | ベトナムの昔話 | 偕成社 | 1991 | スイカをひろめた男 | 賢い奴隷マイが迫害に負けずスイカを広める | |||
11 | 児童 | ベトナムの昔話 | 偕成社 | 1991 | あの世へいったトォーフォン | 悪者トォーフォンがあの世に行って、自分の行動を悔い改める話 | |||
12 | 児童 | ベトナムの昔話 | 偕成社 | 1991 | ヴァン=リンとヴァン=ラン | 継母にいじめられた子どもを、実母が鳳凰になって助ける | |||
13 | 児童 | ベトナムの昔話 | 偕成社 | 1991 | 蚊になった妻 | 死んだ妻が生き返ったが、また、欲望に負けていなくなってしまう | |||
14 | 児童 | ベトナムの昔話 | 偕成社 | 1991 | 線香売りと娘 | 美しい娘が、線香売りの男にさらわれるが、結局王子に見そめられる | |||
15 | 児童 | ベトナムの昔話 | 偕成社 | 1991 | 空をとぶ宝石 | 宝石を拾った男が、大金持ちになるが、傲慢になって身を滅ぼす | |||
16 | 児童 | ベトナムの昔話 | 偕成社 | 1991 | 大蛇をたいじした若者 | 若者が悪い大蛇を退治する、役人が手柄を横取りにしようとする。 | |||
17 | 児童 | ベトナムの昔話 | 偕成社 | 1991 | 天の神をたずねた学生 | 貧乏な若者が天の神様の所に行って、いろいろな人に頼まれたことを聞く、自分の質問は聞けなかったが、結局しあわせになる | ★いろいろな質問をもって神様に会いに行くのがおもしろい | ||
18 | 児童 | ベトナムの昔話 | 偕成社 | 1991 | 雨をふらせたチャン=コン | 雨をふらせて村を助けようとするが、大洪水にしてしまう。 | |||
19 | 児童 | ベトナムの昔話 | 偕成社 | 1991 | たいこ張りの幸運 | たいこ売りのタムが鬼の宝を得てしあわせになる | |||
20 | 児童 | ベトナムの昔話 | 偕成社 | 1991 | とうさんがやけちまった話 | 笑い話 息子がとうさんがなくなった(死んでしまった)と言う。 | |||
21 | 児童 | ベトナムの農民 | 古今書院 | 1966 | 菊池一雅 | 村落地理学から見たベトナム農地の研究 | ★1960年代のベトナムの農村風景の写真がある | ||
22 | 一般 | ベトナム 「工業化・近代化」と人々の暮らし | 三修社 | 1998 | 中村亜里 | 内容は、現代ベトナムに対する批判が多いですが、批判の内容、たとえば「優秀な学生は外資企業を目指すこと」などは、ベトナムに限らず、日本であれ中国であれどこでもあることではないでしょうか? | |||
23 | 学術 | 日本・ベトナム比較言語教育史 沖縄から多言語社会をのぞむ | 明石書店 | 2008 | 村上呂里 | 沖縄とベトナムの少数言語と言語教育について(ってタイトルのままやん) | ★ベトナムの国語形成過程の資料が多い | ||
24 | 一般 | ベトナムの民話 | 大日本絵画 | 1980 | 監修 関敬吾ほか | 1920,C.I. Chinas Baron,"Legends de L' Annan"の翻訳 | 話の詳細はこちら | ||
25 | 児童 | コオロギ少年大ぼうけん | 新科学出版 | 2007/ 1960 |
TO HOAI 岡田真紀訳 |
コオロギの男の子が、自然やいろいろな性格の虫や動物と仲良くなったり、戦ったり。主人公の気持ちの動きがうまく書けていて、楽しいです。 | 翻訳は英語版を元に | ||
26 | 児童 | キムドン | 新日本出版社 | 1966 | キムドン おかあさんとドック少年 チュライ川を超えて |
ドック・ランほか 加茂徳治訳 |
救国少年団に入って成長していく、キムドン少年の話。読み書き学習会があったり、地名や祭りなど生活のことも簡略化せずに書き込まれて、歴史資料として楽しめます。挿絵もリアルできれいです。 | ||
27 | 一般 | ベトナムもうひとつの旅 | 明石書店 | 1998 | 「同志」レ・バン・タオ |
宮島安世 | ベトナムの人や文化についてのコラム集といった感じです。中に、短編小説がいくつかあります。 |